家の傾きは何cmまで大丈夫?許容範囲と危険ラインを解説


家の傾き許容範囲と危険ライン


 近年、日本では大規模地震や余震が各地で頻発しており、その影響によって、知らないうちに住宅がわずかに傾いてしまっているケースも少なくありません。

そのため、「もしかして家が傾いているかも...?」と不安に感じている方も増えてきているのではないでしょうか。

以前の記事では、
・ご自身で家の傾きを調べる方法
・家の傾きが身体に及ぼす影響
についてお伝えしましたが、今回は**「どの程度の傾きまでが許容範囲なのか?」**という点について、わかりやすくご説明いたします。

■ 家の傾きの許容範囲とは?
住宅の傾きについては、一般的に
「3/1,000 未満」
がひとつの目安とされています。

これは、1,000mm(=1m)あたり3mmの傾斜を意味し、角度に換算するとおおよそ0.17度に相当します。

■ 具体的にどのくらいの傾き?
少しイメージしづらいかもしれませんので、具体例で見てみましょう。

床のある一点を基準にして、そこから1m進んだ場所が、
・基準点より「3mm高い」
・または「3mm低い」
状態が「3/1,000」の傾きです。

例えば、部屋の長さが4mある場合、
**部屋の端から端で約12mm(=約1.2cm)**の高低差が生じている計算になります。

「たった1cmちょっと?」と思われるかもしれませんが、
この程度の傾きでも、人によっては
・めまい
・頭痛
・吐き気
・違和感や不快感
を感じるケースがあります。

■ 傾きが大きくなるとどうなる?
家の傾きが進行するにつれて、以下のようなリスクが高まっていきます。

・建具(ドアや窓)が閉まりにくくなる
・床鳴りや壁のひび割れが発生する
・雨漏りや外壁劣化が進行する
・不同沈下による構造への悪影響
・めまい、頭痛、腰痛など健康面への影響

つまり、**傾きが大きくなるほど「住宅の不具合」と「身体への負担」**の両方が深刻になっていくのです。

傾きx/1,000mm角度瑕疵(欠陥)の可能性(品確法)健康被害等
4/1,000未満 1/1,000 0.06 低い 自覚症状なし
2/1,000 0.11
3/1,000 0.17
4/1,000~7/1,000未満 4/1,000 0.23 一定度存する
5/1,000 0.29 傾斜を感じる
6/1,000 0.34
7/1,000以上 7/1,000 0.40 高い 傾斜に対して苦情が出る
8/1,000 0.46
9/1,000 0.52
10/1,000 0.57 めまいや頭痛が生じる
17/1,000 1
23/1,000 1.3 牽引感、ふらふら感がある
30/1,000 1.7
35/1,000 2 めまい、頭痛、吐き気、食欲不振
52/1,000 3
67/1,000 4 睡眠障害、疲労感、牽引感、物が傾いて見える
87/1,000 5
105/1,000 6
123/1,000 7 睡眠障害、疲労感、牽引感、めまい、吐き気、頭痛の症状悪化
141/1,000 8
158/1,000 9
■ 「少しだから大丈夫」は危険です
いかがでしょうか。
今回は、家の傾きの許容範囲についてお伝えしました。

「少ししか傾いていないから大丈夫」
「生活できているから問題ない」

そう思って放置してしまっていないでしょうか?

実際には、わずかな傾きでも、時間の経過とともに進行してしまうケースもあります。
また、地震や豪雨などの影響で、ある日突然大きく傾きが進むことも珍しくありません。

■ まずは一度、傾きをチェックしてみてください
この記事をご覧になったこの機会に、
ぜひ一度、ご自宅の傾きをチェックしてみてください。

それでも、
「自分で測ってみたけど、よく分からない...」
「この数値って危険なの?」
と感じた場合は、ご遠慮なく弊社までお問い合わせください。

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