家の傾きについて



 今回は、地震で被害に遭われた方々、家の傾きにについて気になる、悩んでいる人に対して弊社が出来る事があればと思い、作成致しました。
 以前に投稿した記事と被ってしまう部分が多々あると思いますが、「まとめ」と思ってください。

 傾きにくい家を建てるには建てる前にやっておくべきことがあり、家を作る際に業者さんにお任せするという人が多いでしょう。勿論普通の事だと思います。信頼できる業者さんであればお任せしても大丈夫かと思いますが、家を建てるのが初めてであればどの業者さんが良いのか悩む人がほとんどなのではないでしょうか。今現在、沢山の業者さんが存在しているため選別が難しいと思います。
 今回は、家を建てる前の知識ではありませんが、既に建っている家の傾きについてまとめてみました。少しでもご自身で知識を身に着けておくことで未然に防ぐ事ができると思いますので、是非最後まで読んで頂きたいです。


Ⅰ. 家が傾いてしまう原因


①、地震
 地震により、広い範囲に渡って地盤が沈下してしまうことと、家が左右に揺れることで、地面が建物の重みに耐えられなくなることがあります。
また、地震による被害は、「液状化」という地面の中にある土が液体状になる現象があります。
 今回、水はけが良い場所で液状化が発生したという事で、驚いた方が沢山いたと思います。しかし、水はけが良い地盤というのは、砂質土(さしつど)と呼ばれる水を通しやすい、排水しやすいといった特徴をもっていて、地震が発生することにより粒状化現象が起こります。これにより土粒子が破壊されて細粒(こまかい粒)になる事で水を含んだ土とともに浮き上がり液状化が発生します。液状化後の地盤は急激に耐力を失い、比重の大きい建物などが沈下してしまい、比重の小さいものは逆に浮き上がってきます。

②、地盤沈下
 地震による沈下以外にも存在します。元々、川も近く、海岸、田畑、畑、谷などの場所を埋め立て建てた家は、盛土(もりど)と言われる元々ある土地に土を盛る事をして平坦な土地を作っています。もとが軟弱な地盤のため、盛った土をしっかりと締固めしていなければ沈下する事があります。また、長い時間をかけて沈下していく圧密沈下というのもあります。

③、老朽化
 築年数が古い家の場合は基礎部分が脆くなっている事が多く、その部分に重さが生じてしまいます。最悪の事態を防ぐために、一度検査などしてみることをおススメします。

④、雪
 意外かもしれませんが、大雪が降る地域では家に積もった雪が重荷となり、地盤が下がっていきます。重みが均等でない場合が多いため、片方に少しずつ傾いてしまいます。

⑤、シロアリ

 シロアリは種類が多く、その中で家の傾きを及ぼす2種類のシロアリが存在します。

 (1)、ヤマトシロアリ
  湿った木材で栄養を取っているシロアリです。食欲があまりないので、被害の進行度はゆっくり  としています。特に被害が出やすい場所としては湿気が多い浴室などになります。

 (2)、イエシロアリ
  ヤマトシロアリとは逆で食欲が非常に高く、また、繁殖力も強いため家に及ぼす被害は建物全体  になります。




Ⅱ. 家が傾いてしまうことで起こる被害



①、窓の閉まり、鍵のかかりが悪い
 窓に関してですが、状態によって簡単に直ってしまう事があります。滑りが悪いかもしれないと市販などで売られている滑りを良くするスプレーで閉まりが良くなったり、業者に頼むなどすることで直ってしまうので比較的軽度な被害と言えます。

②、外壁の亀裂
 まず、外壁がどうして亀裂を起こしたのか調べる必要があります。それを知らない状態で修復しても再度亀裂が発生する可能性があるからです。
ここで、外壁の亀裂が起こす被害をご紹介しておきます。

・雨漏り
 亀裂が起きるとその亀裂から雨水が浸入してしまいます。最初の方は家の内部に影響はありませんが、時間が経つにつれて家の内部に雨漏りが起こってしまう可能性があります。

・カビの発生
 外壁の亀裂により雨水が浸入すると湿気によってカビが発生しやすい環境になり、知らない間に身体に悪い影響を及ぼしている可能性があります。

・建物の耐性が下がる
 外壁の亀裂を放置してしまう最悪の事態は、家の外装の大半を占めるセメントを主成分とした「モルタル」という壁や釜で焼いた「サイディングボード」というパネルの下地(木部)が腐食して、腐食しすぎると外壁材を取り替える必要が出てきます。
 さらに、外壁の亀裂から浸入した水は外壁内部の構造体にも浸透し、シロアリ等が発生してしまう可能性があります。その結果、建物自体の地震や災害に対する耐性が下がってしまいます。

 このような事態にならないためにも迅速な対応が必要です。正しい順序で、まずは、家の傾きから疑いその次に外壁といった家の部分的なところの修理を検討するのが良いでしょう。もっと言ってしまえば、家の地盤がどのような状態なのか知っておくのが大事です。

③、丸い物が転がる
 ビー玉が一般的に主流だと思われますが、丸い物を家の床に置いた時に転がりだしたというのは昔のテレビ番組でも見たことがあるのではないでしょうか。何かの作業をしている時に丸い物を床に落とし転がってしまったら一旦作業を中断して取りに行かなければいけない不便さがあります。ビー玉が転がるということは家に傾斜があるということですが、転がるからといってすぐに焦る必要はありません。新築などでも起こる現象です。
 それはなぜかというと、人間が建てている以上多少の誤差があるからです。これは私達がレーザー診断という傾き度合いを計測しに行った時にもあることで多少の傾きはあるが許容範囲であることがあります。許容範囲については次の『Ⅲ. 家の傾き許容範囲』でお伝え致します。ですので、一概には言えないということで、今後そのような問題に直面した場合は、インターネットなどを使用し調べてみることをおススメします。

④、人体への健康被害
 家の傾きが身体にまで影響を与えることに驚く人は少なくないのではないでしょうか。単純に考えてみると、斜めっている家で生活をしていると違和感とともに普段とは違う生活のため身体に変化が起こってくるでしょう。坂道に何時間か居るとわかるかもしれません。この身体の変化というのが良い事ではないのです。、健康被害は傾斜の度合いによって変わっていきますので、度合いについては『Ⅲ. 家の傾き許容範囲』を見て頂ければと思います。ここで、箇条書きで主な健康被害を紹介します。
 
 ・めまい
 ・頭痛
 ・吐き気
 ・食欲不振
 ・睡眠障害

 上記のような症状が起こる事がありますので、許容範囲を超える傾きを放置することはできるだけ控えましょう。

Ⅲ. 家の傾き許容範囲

 
 まず、家の傾きには許容範囲というものが存在します。丸い物が転がったからといって焦らないで下さい。
 国土交通省が「住宅品質確保促進法」という法律で、瑕疵(かし)の可能性と一定の傾きで起こりうる健康被害の可能性を表した基準があります。下記の表にまとめてありますが、ご覧になる前に表の見方をご説明します。

 3/1,000(1000分の3)とは、1,000mm(1m)あたり3mmの傾斜(傾き)を言いますが、角度に換算すると"0.17度"です。
 床のある地点を基準としてそこから1m進んだ場所が基準地に対して3mm高い、もしくは低い状態で、部屋の長さを4mと仮定すれば、端から端で1.2cm高さが異なる計算です。

傾きx/1,000mm角度瑕疵(欠陥)の可能性(品確法)健康被害等
4/1,000未満 1/1,000 0.06 低い 自覚症状なし
2/1,000 0.11
3/1,000 0.17
4/1,000~7/1,000未満 4/1,000 0.23 一定度存する
5/1,000 0.29 傾斜を感じる
6/1,000 0.34
7/1,000以上 7/1,000 0.40 高い 傾斜に対して苦情が出る
8/1,000 0.46
9/1,000 0.52
10/1,000 0.57 めまいや頭痛が生じる
17/1,000 1
23/1,000 1.3 牽引感、ふらふら感がある
30/1,000 1.7
35/1,000 2 めまい、頭痛、吐き気、食欲不振
52/1,000 3
67/1,000 4 睡眠障害、疲労感、牽引感、物が傾いて見える
87/1,000 5
105/1,000 6
123/1,000 7 睡眠障害、疲労感、牽引感、めまい、吐き気、頭痛の症状悪化
141/1,000 8
158/1,000 9
 『Ⅱ. 家が傾いてしまうことで起こる被害』でビー玉が転がっても焦る必要はないとお伝えしていたので、一般的な許容範囲とはどの程度なのか、上記の表を見て頂いた人はなんとなくこの辺だとわかるかもしれません。ですが、「ちょっとわからない」という人や「新築と中古では違いがないのか」などの疑問を抱いた人がいると思いますので、一般的な傾きの許容レベルは新築住宅が3/1,000、中古住宅で6/1,000が目安と言われています。しかし、3/1,000以下であれば健康被害はないと断言できるわけではありませんし、もし6/1,000以上の傾きがあったとしても、何も支障がなく生活ができていれば「許容範囲」となる場合もあります。あくまで「基準」ですので、その辺りは人それぞれとなるでしょう。
 ですが、最近「宅地建物取引業法」という宅地や建物の公平な取引が行われるようにできた法律が、平成30(2018)年4月に改正され、国土交通省の告示に定められた調査基準に従って行なう「既存住宅状況調査」というものでは、6/1,000以上の家の傾きは「劣化」の対象であるとなっています。一般に、5/1,000の傾斜角で壁と柱の間に隙間が生じ、壁やタイルにきれつが入り、窓・額縁や出入口枠の接合部に隙間が生じ、犬走りやブロック塀など外部構造的に被害が生じるとされ、10/1,000の傾斜角では柱が傾き、建具の開閉が不良となるとされています。中古住宅の許容レベルも新築住宅とどうように3/1,000が基準になるのかもしれません。

 次に、表の中にある「瑕疵(かし)」という部分についてですが、難しい言葉ですのであまり聞きなれないと思いますが、「欠陥」という意味だと思ってください。
 家の傾きが酷く生活に支障がでてしまう瑕疵(欠陥)が存在した場合に該当する住宅の販売者または建築した者が買主に対して10年間住宅の修復などを保証しなければならない瑕疵担保責任というものがあります。

Ⅳ. 家の傾き計測方法

 
 地震などが頻繁に起こり、家の傾きが気になっている方が多いのではないでしょうか。ご自身で出来る計測の方法についてご紹介します。

①、ビー玉
 ビー玉を床に置き、転がした時に転がっていくスピードに注目してください。

・転がるスピードが速い場合
 転がっていくスピードが速い場合は、大きい傾きが発生している可能性があります。一度専門の業者さんに見て頂く事をおススメします。

・転がるスピードが遅い場合
 転がっていくスピードが遅い場合は、許容範囲の傾きです。心配する必要はないので、ご安心ください。

②、水平器
 市販で販売されている水平器を床に置き計測します。
水平器pp.png
 画像のように水平器には気泡があり、この気泡が一番内側にある左右の黒い線の真ん中にあれば(画像のようであれば)水平ということになります。気泡が真ん中より左側にある場合は、左側が高く、反対に気泡が右側にある場合は、右側が高いということになり、傾いている可能性があるということになります。
 水平器にもいくつか種類があるため、ここで一つおすすめの水平器をご紹介します。

◆デジタル水平器
 目視よりもご自宅で正確な判断ができるデジタル目盛り付きの水平器です。角度まで表示できるものが多い便利な水平器で、初めて水平器を使うという方にはおすすめです。デジタル表示だけのものであったり、気泡管も付いているものなどタイプが様々あります。
デジタル水平器.png
③、スマートフォンアプリ
 (1) Iphone
 IOS12以降で使用できる標準アプリに「計測」というアプリがあり、「計測」アプリを開くと、画面の右下に「水準器」という機能があるので、そちらをタッチして頂くと画面が切り替わり、家の傾きを計測することができます。
 ※IOS11以前では、「コンパス」というアプリの中に「水準器」機能があるので、注意してください。
計測アプ_改良.JPG 
 (2) Android
水平器&水準器アプリ
水平器&水準器アプリ.jpg
 アンドロイドには標準のアプリにiphoneのようなアプリが存在しないので、google playより水平器&水準器アプリをダウンロードしてください。起動した後は、スマホを床に置くと計測がスタートします。
 
 ここまでは皆さんがご自宅で計測できる方法をご紹介してきましたが、水平器を購入してまで計測したくないや計測したけどどのくらい酷いのかよくわからないという方は、専門の業者さんにお願いしましょう。計測が「無料」の業者さんが多数存在してます。計測してもらった後にどういう状況なのかの話も聞く事ができるので是非一度問い合わせしてみましょう。もちろん私達「お家のレスキュー」も「無料」で計測を行っております。

Ⅴ. 家の傾きを直す工法


①、アンダーピニング工法
 再沈下の危険性が非常に低い大変強固な工法です。工事は家の外側から下に穴を掘って行い、支持層と呼ばれる固い地盤まで杭を打ち込み、ジャッキというもので家を持ち上げます。工事中は在宅が可能で工事期間中に仮住まいを借りることなく、居住者への負担にもなりません。費用の目安は高めなので、しっかりと直したいという方におススメの工法です。

②、耐圧版工法
 固い地盤が比較的浅い(基礎下端から1m程度)所にある場合有効な工法で、固い地盤の上に板やブロックを置きジャッキを設置していきます。アンダーピニング工法と似ている方法になります。注意する点は、固い地盤が浅い部分にあることが条件になります。

③、土台上げ工法
 家本体の土台下に爪付きジャッキを入れて、ジャッキアップして持ち上がったことによってできた隙間モルタルに詰める工法です。少し詳しく説明すると、ジャッキを設置する基礎をはつ(けず)っていきます。はつ(けず)った基礎に対して爪付きジャッキを設置して家の土台と基礎を繋いでいるアンカーボルトを外し、ジャッキアップしていきます。次にジャッキを撤去し、アンカーボルトを締め、持ち上げてできた隙間にモルタルと詰めます。この工法は家全体というより家の一部分を持ち上げる工法ですので、一時的に傾きを直す工法といってもよいでしょう。

④、グラウト工法(薬液注入工法)
 地面に小さな穴をあけ、そこから薬液を注入していきます。一般的には2~3mほどの薬液注入工法ですので、再沈下対策や耐震性能は低いです。また、注入箇所・注入量などは経験値により、入れすぎてしまった場合、住宅に被害がでてしまいます。

 一般的な工法をご紹介したので、ここで、弊社が行っている工法をご紹介させて頂きます。


Ⅰ、ハイグラウト工法
 地面に小さな穴をあけ、薬液を注入していきます。通常のグラウト工法は、2~3mほどの注入工法と聞きますが、ハイグラウト工法は、5m、10m、30mと削孔注入することができます。これにより液状化などでできた隙間も大震災に負けないほどの固い地盤にしながら土地を隆起させ、傾斜した住宅を元に戻します。
 こちらもグラウト工法同様、注入箇所・注入量などは経験値により、入れすぎてしまった場合、住宅に被害がでてしまいます。また、薬が地上に漏れてしまうことがあります。どの場所から薬が出てくるのか把握が難しいので、周囲に目を凝らしながら作業を行います。ですが、私達は公共事業でも薬液注入を行っていますので、得意分野であります。
Ⅱ、ハイジャッキ工法
 アンダーピニング工法とほぼ同様ですが、固い地盤(支持層)が深い場所でもそこに到達するまでブロックの圧入を行います。ジャッキで持ち上げてできた空間を注入で埋めていきます。ブロック(杭)は強度が20t以上あります。またブロック(杭)だけではなく、鋼管等の圧入も行います。状況、状態によって使用・提案しています。



 弊社だけでなく、他の業者さんでも独自の工法を取り入れているところがありますので、是非一度見てみるのも良いかと思います。

Ⅵ. 家の傾きを直す作業方法



①、家の傾き工事 <施工前>
 
 工事当日にA様邸(仮名)へ伺い、そこで写真を撮影します。
家の傾き施工前
 このように施工場所などの写真を撮影します。 ※他にも各場所の写真を何枚か撮影します。
撮影後は工事で使う道具などを準備します。

②、家の傾き工事 <掘削>


 ある程度の準備が完了したところで、人力掘削(穴掘り)作業に入ります。
機械などではなく、人の手で穴を掘っていきます。
家の傾き掘削作業
 写真のように人が入れるスペースの穴を掘ります。工事場所によっては左右に壁などがあり、横のスペースを広げる事が出来ない場合は縦に少し掘ったり、またはその穴に入れる人員を選択することもあります。

 ちなみに中の写真はこのような感じになっています。このスペースの中で次に行うジャッキを設置していきます。
家の傾き掘削作業

③、家の傾き工事 <ジャッキ設置>

 人力掘削作業が終了したところで、ジャッキの設置を行います。
家の傾きジャッキ
 ジャッキを設置する前に杭というものを地面に打ち込みます。地盤の固い部分である支持層というところに到達するまで何個も打ち込んでいきます。到達を確認したところでジャッキを設置していきます。

④、家の傾き工事 <ジャッキアップ>

 各ポイントにジャッキの設置が完了したところで、ジャッキで家を持ち上げる作業に移ります。持ち上げ作業も手動で行います。設置したジャッキに操作レバーを取り付け、各自、各ポイントに潜りこんで、合図する人の掛け声で同時に持ち上げます。

⑤、家の傾き工事 <束調整>

 ジャッキで家を持ち上げた際に束と束石の間に隙間が空くのでその部分を調整していきます。
家の傾き束調整
 写真は調整した後になります。このような感じですべての束と束石の隙間を整えていきます。

⑥、家の傾き工事 <充填注入>

 いよいよ家の傾き工事も終盤を迎えていきます。
 充填注入では、ジャッキで持ち上げた際にできる隙間を注入作業で埋めていきます。A液(セメント)とB液(珪酸)を同時に地面へとおくっていきます。ちなみにB液(珪酸)は使用しない場合もあります。
家の傾き充填注入

⑦、家の傾き工事 <施工完了>

 施工前とあまり変わらない状態にまで仕上げて作業完了です。
家の傾き施工完了
 一通り工事の流れをご紹介致しました。他の業者さんと作業内容は多少違う部分はあると思いますので、参考程度に受け取ってください。

Ⅶ. これまで登場した用語について

 
 この記事では様々な用語がでてきたと思います。文章中で簡単に説明しているものやそうでないものがあると思いますので、ここで詳しく説明していきます。

①、液状化
 地下水位が高い(地上に近い水位)などの砂地盤が地震の揺れによって含んでいる水に圧力がかかり、引っ張り合う力がなくなり砂が水に浮いたような状態になることです。液状化によって比重が大きい物は沈んだりし、比重が小さい物は浮いてきます。
②、圧密沈下
 土に含まれている水が長い時間をかけ徐々に抜けていくことで、土の体積が収縮していき沈下する現象です。土の中の水を間隙水(かんげきすい)といい、土粒子(土そのものの粒)と土粒子の間の水(間隙水)がなくなっていきます。この圧密現象は、不同沈下という「どちらか一方に沈下してしまう」家が傾く原因に多い沈下を発生させます。
③、瑕疵
 瑕疵(かし)と読みます。欠陥、欠点などと言ってもいいでしょう。通常、一般的には備わっているにもかかわらず本来あるべき機能・品質・性能・状態が備わっていないことです。

④、支持層
 建物を支えるのに適した地盤で固い地盤、強力な地盤がこの支持層です。支持層は各場所によって深さが違い、数メートルで達するところもあれば、数十メートルの深さまでいかないと達しないところがあります。

⑤、N値
 ここでは登場してきませんでしたが、N値という地盤の強度を表す値があります。N値が高い程良い地盤(固い地盤)です。
⑥、ジャッキ
 家の傾きでは、油圧ジャッキ・爪付きジャッキを使用します。油圧ジャッキは、人の力を何トンもの力に変えるもので、地面に穴を掘り地中に設置して家を持ち上げます。爪付きジャッキは、油圧ジャッキに爪をつけ、油圧ジャッキよりも浅い(地上に近い)位置からの重量物の持ち上げを可能にしたものです。




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