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家の傾きを直すことで得られるメリットとは?健康・建物・資産価値への効果を解説
- 投稿日:2019年 10月 2日
- テーマ:知識
「家の傾きを直すことで、どんなメリットがあるのだろう?」 そう疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
家が傾く原因や確認方法については、別の記事「家の傾きについて」でご紹介しましたが、今回は"傾きを直した後に得られる具体的なメリット"について詳しくご説明いたします。
多くの方が思い浮かべるのは、 ・斜めだった家がまっすぐになる ・ドアや窓の開閉がスムーズになる といった点かと思います。もちろんそれらも大切な改善点ですが、実はそれ以外にも、健康面・建物の耐久性・資産価値など、さまざまな面で大きなメリットがあります。
ここでは、特に重要な3つのポイントを中心に解説していきます。
家の傾きを直すことで得られる主なメリット
人体への健康被害が軽減・解消される
家の傾きが体に悪影響を与えることは、近年少しずつ知られるようになってきました。 人は環境に慣れる性質があるため、傾いた家に長く住んでいる方は傾きを感じにくくなります。しかし、久しぶりに訪れたご友人やご家族が「なんとなく気持ち悪い」「ふらふらする」と感じることも少なくありません。
実際に、日本建築学会では、傾いた建物に居住・勤務している人を対象とした健康影響の調査を行っています。その中の代表的な結果をご紹介します。
新潟地震(1964年)後の調査結果(一部抜粋)
・傾き17/1,000(約1度)以下:6人中2人が頭重感・浮動感を訴える
・傾き35~52/1,000(約2~3度):めまい・吐き気・頭痛・食欲不振
・傾き67~105/1,000(約4~6度):睡眠障害・疲労感・牽引感・物が傾いて見える
・傾き123~158/1,000(約7~9度):症状がさらに悪化
調査では、「建物の傾き修正工事」や「適度な外出」が症状の改善に効果的であったと報告されています。中には、ベッドだけを水平にしただけで、寝つきが良くなり疲労が軽減したという例もありました。
傾きによる健康被害は、めまいや頭痛、吐き気、不眠、慢性的な疲労感など、日常生活の質(QOL)を大きく下げてしまいます。傾きを直すことで、これらの不調が改善され、安心して生活できる環境を取り戻すことができます。
傾きに対して起こる健康被害の症状などをまとめている表がありますので、是非ご覧ください。
| 傾き | x/1,000mm | 角度 | 瑕疵(欠陥)の可能性(品確法) | 健康被害等 |
|---|---|---|---|---|
| 4/1,000未満 | 1/1,000 | 0.06 | 低い | 自覚症状なし |
| 2/1,000 | 0.11 | |||
| 3/1,000 | 0.17 | |||
| 4/1,000~7/1,000未満 | 4/1,000 | 0.23 | 一定度存する | |
| 5/1,000 | 0.29 | 傾斜を感じる | ||
| 6/1,000 | 0.34 | |||
| 7/1,000以上 | 7/1,000 | 0.40 | 高い | 傾斜に対して苦情が出る |
| 8/1,000 | 0.46 | |||
| 9/1,000 | 0.52 | |||
| 10/1,000 | 0.57 | めまいや頭痛が生じる | ||
| 17/1,000 | 1 | |||
| 23/1,000 | 1.3 | 牽引感、ふらふら感がある | ||
| 30/1,000 | 1.7 | |||
| 35/1,000 | 2 | めまい、頭痛、吐き気、食欲不振 | ||
| 52/1,000 | 3 | |||
| 67/1,000 | 4 | 睡眠障害、疲労感、牽引感、物が傾いて見える | ||
| 87/1,000 | 5 | |||
| 105/1,000 | 6 | |||
| 123/1,000 | 7 | 睡眠障害、疲労感、牽引感、めまい、吐き気、頭痛の症状悪化 | ||
| 141/1,000 | 8 | |||
| 158/1,000 | 9 |
2. 建物への負荷や部分的な損傷を防げる
傾いている家は、本来かからないはずの部分に常に負荷がかかっている状態です。この状態を放置すると、少しずつ建物の各所に歪みや劣化が生じ、被害が拡大していきます。
傾きを修正することで、次のような改善効果が期待できます。
①.窓や扉の開閉がスムーズになる
建物の歪みが解消されることで、引っかかりや隙間が改善され、日常のストレスが減ります。
②.外壁のひび割れ(クラック)が発生しにくくなる
外壁のひび割れにはさまざまな原因がありますが、構造クラックの場合、家の傾きが関係しているケースも少なくありません。放置すると、雨漏り・カビ・耐久性低下・シロアリ発生などにつながる恐れがあります。
③.床の傾斜による違和感がなくなる
ビー玉やペンが勝手に転がる、歩くと違和感があるといった症状も改善され、快適に過ごせるようになります。
④.隙間風や気密性の低下を防げる
建具の隙間が改善されることで、冷暖房効率も向上し、光熱費の節約にもつながります。
⑤.地震時の揺れを軽減できる
傾いた建物は地震の揺れを増幅しやすい傾向があります。傾きを修正することで、耐震性の面でも安心感が高まります。
3. 家の資産価値・売却価格が向上する
戸建住宅を売却・査定する際、不動産会社はさまざまな項目を確認します。その中でも「家の傾き」は重要なチェックポイントの一つです。
傾きを放置したままでは、 ・査定額が大きく下がる
・買い取りを断られる
といったケースもあります。
また、傾きのある状態を買主に告げずに売却した場合、「契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)」を問われる可能性もあります。後々のトラブルを防ぐためにも、事前に傾きを修正しておくことは大きなメリットといえるでしょう。
その他にもある!傾きを直すことで得られるメリット
上記以外にも、次のような効果が期待できます。
・精神的なストレスの軽減
「家が傾いているかもしれない」という不安から解放され、安心して暮らせるようになります。
・家族の安全性が向上
高齢の方やお子さまが転倒しにくくなり、事故防止にもつながります。
・リフォームや増改築がしやすくなる
傾きがあるとリフォーム工事が難しくなることがありますが、修正後は工事の自由度が高まります。
・長期的な修繕費用を抑えられる
早めに傾きを直すことで、大規模な補修工事を未然に防ぐことができます。
まとめ
家の傾きを直すことは、見た目を整えるだけでなく、
・健康被害の軽減
・建物の耐久性向上
・資産価値の維持・向上
・安心で快適な暮らしの実現
といった、多くのメリットにつながります。
「少し傾いているかも?」と感じたら、早めに専門業者に相談することをおすすめします。早期対応が、住まいとご家族の未来を守る第一歩になります。
地盤について知ろう 最終回 局所的地盤沈下
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< 地盤について知ろう 最終回> お家の傾きレスキュー
局所的地盤沈下近隣の工事が原因で発生したり、盛土(もりど)や埋戻し土の軟弱な地盤に耐力を超える荷重が乗ってしまったことで起こります。 盛土(もりど)元々ある土地に土を盛る事です。勾配を作りたい・なくしたい時に行います。盛土は、その名の通り「土を盛っている」ということで、盛った段階で土を締固めで強度を上げますが、適切な締固めが出来ていなければ、基礎として使用するにはあまり望ましいとは言えません。 盛土を使用する時 ・土地の勾配をなくしたい ・土地に勾配をつけたい ・圧密沈下する地盤を一定の高さにしたい ・有害物質の密封 盛土の種類 ・山砂 ・根切り土の中の良質土 ・他現場の建設発生土の中の良質土 ・再生コンクリート砂 埋戻し土埋戻しとは、基礎又は地下を造るために掘削した空間を、土で埋めることです。掘り起こした土で再度埋めていくという感じです。 埋戻し土は基本的に良質な土の利用が原則ですが、発生土・汚染土や粘土質を使用する場合もあります。埋戻し土も盛土(もりど)同様で締固めを行いますが、適切な締固めがされていなければ強度はあまり強いとは言えない地盤です。 圧密沈下土に含まれている水が時間とともに抜けていくことで、土の体積が収縮していき沈下する現象です。土の中の水を間隙水(かんげきすい)といい、土粒子(土そのものの粒)と土粒子の間の水(間隙水)がなくなっていきます。この圧密現象は、不同沈下という「どちらか一方に沈下してしまう」家が傾く原因に多い沈下を発生させます。 対策みなさん気になる事の一つとして地盤の対策ができるのかが気になるところでしょう。私達個人で対策をするという場合には、業者選びと事前にどのような地盤なのかを知るということです。どのような地盤か個人で知っておくは非常に重要ですが、今現在では住宅品質確保促進法がありますので安心して良いのではないかと思います。 |
家の傾きを直す工事
- 投稿日:2019年 6月 5日
- テーマ:その他
ホームページの施工事例の方でも作業手順はある程度把握できると思いますが、ブログの方でわかりやすく作業手順をご紹介させて頂きます。
家の傾き工事 <挨拶回り>
まずはじめに、工事日が確定後、工事開始前までに近隣の方々に挨拶を行います。「作業音がうるさいなどがありましたら弊社までご連絡下さい」などという文章を添えた紙をとともに全力で伺います。
家の傾き工事 <施工前>
工事当日にA様邸(仮名)へ伺い、そこで写真を撮影します。このように施工場所などの写真を撮影します。 ※他にも各場所の写真を何枚か撮影します。
撮影後は工事で使う道具などを準備します。
家の傾き工事 <掘削>
ある程度の準備が完了したところで、人力掘削(穴掘り)作業に入ります。
機械などではなく、人の手で穴を掘っていきます。
写真のように人が入れるスペースの穴を掘ります。工事場所によっては左右に壁などがあり、横のスペースを広げる事が出来ない場合は縦に少し掘ったり、またはその穴に入れる人員を選択することもあります。
ちなみに中の写真はこのような感じになっています。このスペースの中で次に行うジャッキを設置していきます。
家の傾き工事 <ジャッキ設置>
人力掘削作業が終了したところで、ジャッキの設置を行います。ジャッキを設置する前に杭というものを地面に打ち込みます。地盤の固い部分である支持層というところに到達するまで何個も打ち込んでいきます。到達を確認したところでジャッキを設置していきます。
家の傾き工事 <ジャッキアップ>
各ポイントにジャッキの設置が完了したところで、ジャッキで家を持ち上げる作業に移ります。持ち上げ作業も手動で行います。設置したジャッキに操作レバーを取り付け、各自、各ポイントに潜りこんで、合図する人の掛け声で同時に持ち上げます。家の傾き工事 <束調整>
ジャッキで家を持ち上げた際に束と束石の間に隙間が空くのでその部分を調整していきます。写真は調整した後になります。このような感じですべての束と束石の隙間を整えていきます。
家の傾き工事 <充填注入>
いよいよ家の傾き工事も終盤を迎えていきます。充填注入では、ジャッキで持ち上げた際にできる隙間を注入作業で埋めていきます。A液(セメント)とB液(珪酸)を同時に地面へとおくっていきます。ちなみにB液(珪酸)は使用しない場合もあります。
家の傾き工事 <施工完了>
施工前とあまり変わらない状態にまで仕上げて作業完了です。一通り工事の流れをご紹介致しました。他の業者さんと作業内容は多少違う部分はあると思いますので、参考程度に受け取ってください。























